本日はよく聞かれる質問から栄養・食事について。
バレエダンサーだったときも、バレエ講師をしている今も、食事についてはよく聞かれます。バレエをしている、と言えば「食事制限大変じゃない?」「何食べてるの?」というのは本当によく聞かれるもの。
とにかくバレエをしている人は細くなきゃいけない、というイメージが強いためダイエットと結びついてしまうようです。
なので今日は特に思春期の女の子たち、保護者の方へ
まず、いちばんに伝えたいことは、
「栄養は絶対的に必要!!!」ということです。
私も若いころは、ちゃんとした知識がなかったために、流行りのダイエットを次々やっては失敗してリバウンド王でした。面白おかしく友達と食べまくったり、(それはそれで楽しく良い思い出だけど)、食べた後に自分を責めて、細い人を羨ましく・恨めしく思って、自分は価値のない人間とまで思ってたりしました。
思春期で体が変わる女の子たちの、特有の辛い気持ちは痛いほどわかります。
だから、もし今からだのことで悩んでいる子がいたら
「大丈夫だよ」ということを伝えたいです。
体はちゃんと、正常に、成長しようとしてるのだし、成長するために栄養を必要とするのは当然のことです。まずは必要な栄養をしっかり摂ること。食べることは悪いことでは絶対にありません。長い人生、身体の機能がちゃんと育つことはとても大事です。
一番避けたいのは、自分のボディイメージを悪いもの、と思ってしまうこと。にこにこしてても、実は傷ついている子たちがたくさんいます。
私の場合、高校生から厳しいバレエの寮で生活していたので、寮の食事だけしていれば良かったのですが、ストレスで土日にかけて沢山お菓子や菓子パンやアイスを食べて月曜にまるくなってる、という状態でした。断食してみたりリンゴだけ食べたり、とにかく食べる量を減らしたり、ありとあらゆることをして太って痩せてを繰り返し、メンタルもボロボロでケガもして。
バレエ学校を修了してバレエダンサーになってからも心身アップダウンしながらでしたが、結局行きついたのは、食べたいときに食べたいものを食べる、ということ。年齢的なものもあると思いますが、そこから落ち着いて気持ちも楽になりました。
あの頃、ちゃんと知識があったら…と思います。
今年の夏に、Russian Masters Ballet のSummer Intensiveで保護者のために行われたNutritionのワークショップに参加しました。オンラインで、英語の内容になりますが、やはり、親はまず同意することが大事と言ってました。ジャッジをしないでコンスタントにコミュニケーションを取ること。このジャッジをしない、というのが好きです。
バレエが好きで踊ることが好きなら、健康であることは最優先ですね。心もからだも。
親の視点から言えば、やはり親は子供の幸せを願っています。それは、健康であることも含まれると思います。じゃあ健康って何?ということを考えてみてください。
栄養が足りなければ怪我をしやすくなるし、メンタルに影響が出ます。それがまた怪我を招きやすくなります。写真で綺麗でも、踊れなければダンサーではありません。発表会が例えば1日の公演だったとしても、ダンサーとなれば何日も本番が続きます。長いハードなリハーサルに集中してできる体であり、何日もの本番に耐えられる体が必要とされます。継続的なもの。
痩せてる=〇 太ってる=×
のようなマインドセットがついてしまったら簡単に直りません。どんな自分でも魅力的なことは変わらないし価値はそこでは判断できないもの。罪悪感ってとても辛いです。
なので、とにかく今日は、栄養は摂りましょう!!というお話でした。
じゃあどんなものが良いか?はまだまだ勉強中ですが、また機会があったら。
元バレエダンサー、現バレエ講師、バレエダンサーの卵の母として力になれればと思います。
それから、私が参考にしているサイトはこちらDancers Don’t Diet日本語サイトもあります。